セ・リーグがDH制を本格検討!導入によるメリットとデメリットは?

セ・リーグがDH制の導入について本格的に検討を始めるとの報道がありました。
2005年に始まった交流戦でセ・リーグは1度しかパ・リーグに勝ち越せていません。DH制の導入はセ・リーグにどのような影響を与えるのか。セ・リーグがDH制を導入した場合のメリットとデメリットを見ていきます。 

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セ・リーグがDH制導入を本格的に検討

セ・リーグは2017年9月16日の理事会で、DH制度の導入を本格的に検討することを決定した模様です。まだ検討段階であり、消極的な姿勢の球団もあるため、どのように進展するのかは不透明のようですが、早ければ2019年シーズンからDH制が採用される可能性が報じられました。

 セ・リーグが、DH(指名打者)制度導入の検討を開始したことが19日、分かった。一部球団の反対もあるが、早ければ2019年シーズンから適用される見込み。26日のドラフト会議において、高校通算111本塁打をマークした早実高・清宮幸太郎内野手(3年)の1位指名を公言している球団にとってはメリットとなりそうで、プロ野球の歴史...

2016年にはMLBでも議論が白熱

MLBではア・リーグが1973年からDH制を採用し、ナ・リーグは導入していません。しかし、2016年にエース級の投手が打席に立った際に負傷することが重なったため、DH制採用の議論が白熱。結局はリーグの差別化のために見送られましたが、一時期は2017年シーズンからナ・リーグでもDH制が採用されるのでは、と報じられるほどでした。

セ・リーグがDH制を採用した場合にはどのような影響があるのでしょうか。まずはDH制を導入した場合のメリットから見ていきます。

DH制導入のメリット

投手の故障の予防

投手を打席から遠ざけることで怪我のリスクを軽減できます。2017年も巨人の高木勇人が犠打を試みた際に右手の指を負傷し、実戦復帰まで1か月を要しました。

チーム打撃成績の向上

指名打者が投手の打撃成績を上回るのは間違いないでしょう。同じポジションに実力のある選手が被っている場合にも有効活用ができます。レギュラー枠がひとつ増えるため、野手の多くはDH制の導入に賛成でしょう。

ベテランの活用と世代交代の円滑化

指名打者を活用することで、ベテランのレギュラー選手に試合に出場させながら休養を与えることや、打撃は健在だが守備の衰えたベテラン選手にベンチ要員としてでなくレギュラーとして活躍してもらえます。
また、守備の衰えたベテラン選手をいきなりベンチに追いやることにならないので、チームの世代交代への心理的負担も軽くなるはずです。

選手の育成に好影響

上述のとおり、守備の衰えたベテランとの世代交代がスムーズになるうえに、レギュラー野手がひとり増えることで若手のチャンスが広がります。
打撃はいいが守備のよくない若手がまずは指名打者として1軍で打撃を磨くこともできますし、投手は代打による交代がなくなるため、投球回数を増やし、より多くの経験を積むことができます。

新外国人の選択肢が広がる

指名打者での起用を想定すれば、守備を度外視して新外国人候補を探せるだけでなく、質の向上も期待できる情勢となっています。

現在のMLBではただのスラッガーの価値は下がり、冷遇を受けています。
2017年のMLBは総本塁打数が史上最多の6105本を記録。規定打席到達者が144人だったのに対して、20本塁打以上を記録した選手は117人にのぼりました。
レギュラー選手の大半がホームランを打てるため、長打力のみでは武器になりにくく、選球眼や守備力、ユーティリティ性をプラスすることが要求されています。

そのため、メジャーレベルの打力を持ちながらも出場機会に恵まれない選手が日本に活躍の場を求めることも増えるでしょう。

2016-17シーズンオフは長距離打者はどちらかと言えば「冷遇」され大型契約を手にできませんでした。ヨエニス・セスペデスは4年1億1100万ドルを手にしたものの、エドウィン・エンカーナシオンは3年6000万ドルと1億ドルの大台には大きく及ば

続いてDH制を導入した場合のデメリットを見ていきます。

DH制導入のデメリット

チーム投手成績の悪化

相手打線が野手9人になるので、チーム投手成績は悪くなる可能性が高いでしょう。投手はピッチングだけに集中できたほうがいいのか、打線に投手がいたほうがいいのかの考えの違いでDH制導入への賛否が分かれそうです。

資金力のある球団が有利に

レギュラー野手がひとり増えることにより年俸総額が上昇するため、球団の資金力による格差が拡大することになります。

ベンチワークのおもしろみが損なわれる

好投している投手にチャンスで打席が回ってきたときに代打を送るのか。DH制ではないほうがベンチの判断が勝敗に影響を与える場面は多いでしょう。

投手がバットを持たなくてよくなる

セ・リーグにとってのデメリットではないですが、両リーグともDH制に統一されることにより投手が打席に立つことはほぼなくなります。投手は極論、バットが不要になることが果たして野球というスポーツとして正しいことなのでしょうか。

まとめ

セ・リーグがDH制を導入した場合のメリットとデメリットを見てきましたが、リーグのレベル向上のみに目を向けると、やはりメリットのほうが大きくなりそうです。

しかし、MLBでDH制に統一する議論が沸き起こったときには、ナ・リーグの投手たちから「投手の故障予防になる」という肯定的な意見と、「投手が打席に立つのが野球のあるべき姿で、投手の打撃は野球をより魅力的なものにしている」という否定的な意見の両方の声があがりました。

野球界やリーグのためという視点も大事ですが、セ・リーグの投手たちが打席に立つことにどれほどの価値を感じているのか、ということにもしっかりと耳を傾けて、DH制の導入について検討してもらえればと思います。

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